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他のコンピュータ上の NetBackup と通信するために接続元ポート番号が要求された場 合、NetBackup によって接続元ポート番号がランダムに選択されるか、または順に選択 されるかを指定します。

オプションの選択項目は、次のとおりです。

YES (デフォルト) を設定した場合、NetBackup によって、許容範囲内の空きポートか

らポート番号がランダムに選択されます。

たとえば、範囲が 1024 から 5000 である場合、NetBackup によってこの範囲内の番 号からランダムに選択されます。

NO を選択した場合、NetBackup によって、許容範囲内の利用可能な番号のうち最

も大きい番号から順に選択されます。

たとえば、範囲が 1024 から 5000 である場合、NetBackup によって 5000 が選択さ れます (この番号が空きである場合)。5000 が使用中の場合、ポート 4999 が選択さ れます。

許容されるポートの範囲は、CLIENT_PORT_WINDOW および

CLIENT_RESERVED_PORT_WINDOW の設定によって決定されます。

この設定は、NetBackup の管理 GUI で、[ホストプロパティ (Host Properties)]>[ポー トの範囲 (Port Ranges)]>[ランダムポート割り当てを使用する (Use random port assignments)]チェックボックスにチェックして設定することもできます。

CLIENT_PORT_WINDOW = min | max

他のコンピュータの NetBackup に接続するために使用される、このコンピュータ上の予 約されていない接続元ポートの範囲を指定します。この設定は、ほとんどの NetBackup 接続に適用されます。CLIENT_RESERVED_PORT_WINDOW の設定は、予約済みの 接続元ポート番号を使用して、レガシー bpcd 接続先ポート番号を使用する bpcd に接 続する場合に適用されます。

オプションの選択項目は、次のとおりです。

min は、範囲内の最小ポート番号です。0 (ゼロ) または 1024 から 65535 の間の数

字である必要があります。

max は、範囲内の最大ポート番号です。min から 65535 の間の数字である必要が

あります。

min が 0 (ゼロ) の場合、接続元ポート番号はオペレーティングシステムによって決定さ れ、max は無視されます。デフォルトは 0 0 です。

たとえば、コマンド CLIENT_PORT_WINDOW = 4800 5000 によって、4800 から 5000 の ポート番号が許可されます。

第 3 章 ポートセキュリティ

NetBackup 構成でのポートの使用の設定 - bp.conf 166

この設定は、NetBackup の管理 GUI で、[ホストプロパティ (Host Properties)]>[ポー トの範囲 (Port Ranges)]>[クライアントのポートウィンドウ (Client Port Window)]を使用 して設定することもできます。

CLIENT_RESERVED_PORT_WINDOW = min | max

他のコンピュータの bpcd に接続するために使用される、このコンピュータ上の予約済み 接続元ポートの範囲を指定します。この設定は、予約済みの接続元ポート番号を使用し て、レガシー bpcd接続先ポート番号を使用する bpcdに接続する場合に適用されます。

オプションの選択項目は、次のとおりです。

min は、範囲内の最小ポート番号です。0 (ゼロ) または 1 から 1023 の間の数字であ

る必要があります。

max は、範囲内の最大ポート番号です。min から 1023 の間の数字である必要があ

ります。

min が 0 (ゼロ) の場合、接続元ポート番号はオペレーティングシステムによって決定さ れ、max は無視されます。デフォルトは 512 1023 です。

たとえば、コマンド CLIENT_RESERVED_PORT_WINDOW = 700 980 によって、700 から 980 のポート番号が許可されます。

この設定は、NetBackup の管理 GUI で、[ホストプロパティ (Host Properties)]>[ポー トの範囲 (Port Ranges)]>[クライアントの予約済みポートウィンドウ (Client reserved port window)]を使用して設定することもできます。

SERVER_PORT_WINDOW = min | max

他のコンピュータの bpcd によって使用可能な、このコンピュータ上の予約済み接続先 ポートの範囲を指定します。これは、このコンピュータにコネクトバックする場合に使用さ れます。この設定は、レガシーの bpcd接続先ポート番号を使用して bpcd に接続する場 合に適用されます。これは、ランダムポート bpcd コネクトバックにおいて、予約されてい ない接続元ポート番号とともに使用できます。

オプションの選択項目は、次のとおりです。

min は、範囲内の最小ポート番号です。0 (ゼロ) または 1024 から 65535 の間の数

字である必要があります。

max は、範囲内の最大ポート番号です。min から 65535 の間の数字である必要が

あります。

min が 0 (ゼロ) の場合、接続元ポート番号はオペレーティングシステムによって決定さ れ、max は無視されます。デフォルトは 1025 5000 です。

たとえば、コマンド SERVER_PORT_WINDOW = 3000 7500 によって、3000 から 7500 の ポート番号が許可されます。

第 3 章 ポートセキュリティ 167 NetBackup 構成でのポートの使用の設定 - bp.conf

この設定は、NetBackup の管理 GUI で、[ホストプロパティ (Host Properties)]>[ポー トの範囲 (Port Ranges)]>[サーバーのポートウィンドウ (Server port window)]を使用 して設定することもできます。

SERVER_RESERVED_PORT_WINDOW = min | max

このコンピュータへのコネクトバックで他のコンピュータの bpcd によって使用可能な、こ のコンピュータ上の予約済み接続先ポートの範囲を指定します。この設定は、レガシー

の bpcd 接続先ポート番号を使用して bpcd に接続する場合に適用されます。これは、ラ

ンダムポート bpcd コネクトバックにおいて、予約済み接続元ポート番号とともに使用され ます。

オプションの選択項目は、次のとおりです。

min は、範囲内の最小ポート番号です。0 (ゼロ) または 1 から 1023 の間の数字であ

る必要があります。

max は、範囲内の最大ポート番号です。min から 1023 の間の数字である必要があ

ります。

min が 0 (ゼロ) の場合、接続元ポート番号はオペレーティングシステムによって決定さ れ、max は無視されます。デフォルトは 512 1023 です。

たとえば、コマンド SERVER_RESERVED_PORT_WINDOW = 700 980 によって、700 から 980 のポート番号が許可されます。

この設定は、NetBackup の管理 GUI で、[ホストプロパティ (Host Properties)]>[ポー トの範囲 (Port Ranges)]>[サーバーの予約済みポートウィンドウ (Server reserved port window)]を使用して設定することもできます。

CONNECT_OPTIONS = host 0|1|2 0|1|2 0|1|2|3 and DEFAULT_CONNECT_OPTIONS = 0|1 0|1 0|1|2

CONNECT_OPTIONS および DEFAULT_CONNECT_OPTIONS の構成値によって、

ローカルコンピュータが他の NetBackup システムのサービスに接続する方法が決定され ます。DEFAULT_CONNECT_OPTIONS は NetBackup 7.0 以上でのみ利用できます。

CONNECT_OPTIONS の値は、後に 3 桁の数字が追加されたホスト名です。

DEFAULT_CONNECT_OPTIONS の値は 3 桁の数字です。

オプションの選択項目は、次のとおりです。

host には、ローカルコンピュータが接続するリモート NetBackup システムを指定しま

す。構成には、複数の CONNECT_OPTIONS エントリを使用できます。

CONNECT_OPTIONS エントリでホストが指定されていない場合、

DEFAULT_CONNECT_OPTIONS エントリの値が使用されます。

最初の数字は、次に示すように、予約済み接続元ポートまたは予約されていない接 続元ポートのどちらを使用するかを示します。

第 3 章 ポートセキュリティ

NetBackup 構成でのポートの使用の設定 - bp.conf 168

0 (ゼロ) を指定した場合、ローカルコンピュータから bpcd への接続には予約済み 接続元ポート番号が使用されます。このポート番号は、

CLIENT_RESERVED_PORT_WINDOW の範囲から選択されます。(デフォルト。)

1 を指定した場合、ローカルコンピュータから bpcd への接続には

CLIENT_PORT_WINDOW の範囲から選択された予約されていない接続元ポー

ト番号が使用されます。ローカルコンピュータが接続するリモートホストで、

ALLOW_NON_RESERVED_PORTS = YES が設定されていることを確認します。

CONNECT_OPTIONS で 2 を指定した場合は、代わりに

DEFAULT_CONNECT_OPTIONS の値が使用されます。

2 番目の数字は、次のように bpcd コールバック方式です。

0 (ゼロ) を指定した場合、ローカルコンピュータから bpcd に接続すると、bpcd は、

サーバーの SERVER_RESERVED_PORT_WINDOW または

SERVER_PORT_WINDOW の範囲から選択されるローカルコンピュータのラン ダムポート番号にコネクトバックします。(5.1 以前の場合はデフォルト。)

1 を指定した場合、ローカルコンピュータから bpcd に接続すると、bpcd は、サー

バー上の vnetd ポート番号にコネクトバックします。(7.0 以上の場合はデフォル ト。)

CONNECT_OPTIONS で 2 を指定した場合は、代わりに

DEFAULT_CONNECT_OPTIONS の値が使用されます。

3 番目の数字は、次のようにレガシー接続先ポートまたは vnetd 接続先ポートのどち

らを使用するかを示します。

0 を指定した場合、ローカルコンピュータは最初に vnetd 接続先ポート番号を使

用して NetBackup サービスに接続しようとします。接続に失敗した場合、ローカ ルコンピュータはそのサービスのレガシー接続先ポート番号を使用して NetBackup サービスへの接続を試行できます。(7.0 以上の場合はデフォルト。)

1 を指定した場合、ローカルコンピュータから NetBackup サービスへの接続には vnetd 接続先ポート番号が使用されます。

2 を指定した場合、ローカルコンピュータから NetBackup サービスへの接続に

は、そのサービスのレガシー接続先ポート番号が使用されます。

CONNECT_OPTIONS で 3 を指定した場合は、代わりに

DEFAULT_CONNECT_OPTIONS の値が使用されます。

メモ: vnetd は、リモートホストが NetBackup 7.0 以上の場合のみ接続先ポートとして使 用できます。vnetd が接続先ポートとして使用される場合、先頭の 2 桁の数字の設定は 適用されません。その場合、接続元ポートは CLIENT_PORT_WINDOW の範囲 (予約 されていないポート番号の範囲) から選択され、コネクトバックは使用されません。

第 3 章 ポートセキュリティ 169 NetBackup 構成でのポートの使用の設定 - bp.conf

たとえば、ローカルコンピュータからほとんどのリモートホストへの接続オプションに NetBackup 5.1 のデフォルト設定を使用できます。

ただし、ホストサーバーへの接続には、NetBackup 7.0 のデフォルト設定が使用されま す。

CONNECT_OPTIONS = servers 0 1 0 DEFAULT_CONNECT_OPTIONS = 0 0 2

たとえば、DEFAULT_CONNECT_OPTIONS は NetBackup 7.0 以上の場合のデフォル ト設定に戻されます。

DEFAULT_CONNECT_OPTIONS = 0 1 0

この設定は、NetBackup の管理 GUI で、[ホストプロパティ (Host Properties)]>[ファイ アウォール (Firewall)]パネルを使用して設定することもできます。

クライアント属性の設定によるポートの使用の構成

-bpclient

bpclient コマンドを使用して、NetBackup マスターサーバー上のデータベースの様々 なクライアント属性を更新することができます。

bpclient (1M) コマンドについては、『Symantec NetBackup コマンド UNIX、Windows および Linux』を参照してください。

bpclient の引数 -connect_options では、指定した NetBackup クライアントの bpcd への接続に NetBackup サーバーが使用する、3 つのポートの使用属性を設定すること ができます。

クライアントへの接続オプションを指定するには、クライアントがマスターサーバーデータ ベースに存在することを最初に確認します。

bpclient -client name -add ここで、name は、クライアント名です。

bpclient -client name -update -connect_options 0|1|2 0|1|2 0|1|2|3

この文字列は、クライアントの接続属性を更新する bpclient コマンドの形式です。引数 -connect_options の後には 3 桁の数字が続きます。

オプションの選択項目は、次のとおりです。

最初の数字は、次に示すように、予約済み接続元ポートまたは予約されていない接 続元ポートのどちらを使用するかを示します。

第 3 章 ポートセキュリティ

クライアント属性の設定によるポートの使用の構成 - bpclient 170

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